私立入試が終わってからが肝心なのだ

こんにちは!塾長の石割です。

 

 

今日は私立入試です。

おそらく、この記事を書いている今頃は面接カードを書いているか、面接試験の最中くらい?

学校によってはもう終わって帰宅したかもしれません。

 

さて、昨日の授業で、受験生、特に公立入試をまだ控えている生徒には、

「明日は必ずいつもと同じように帰宅したらすぐに塾へ来い!」

「私立入試は所詮通過点、予行演習でしかないんだ!」

という話をしました。

漫画「ドラゴン桜」でも、大学入試センター試験(現在は大学入学共通テスト)を終えた後腑抜けになってしまう、

「センター直後腑抜け症候群」の恐ろしさが描かれています。

(出典:「ドラゴン桜」©︎三田紀房/コルク)

多くの受験生は冬休み、年末年始を、1月中旬のセンター試験に備えて家に引きこもり一時も休まず勉強し続けます。

ところが、センター試験から解放されたとたん、緊張感が緩んで腑抜けてしまうという、

一種の燃え尽き症候群のような症状に陥る受験生が多いのです。

もちろん、自己採点の結果、ボーダーラインに乗せられず志望校を下げるなど、他にも様々な理由はあると思いますが、

センター試験から解放されて「ちょっと一息休もう・・・」と油断してしまうと、

一息のつもりが半日、半日のつもりが一日、一日のつもりが三日・・・・

というように、なかなか二次試験に向けて気持ちが切り替わらないのです。

 

それまでセンター試験一色で、年末年始も正月もなくひたすらセンター一色に染まった脳みそを、

二次試験のための勉強に切り替えるには大きなエネルギーが必要になります。

だから、一度気が緩んだら最後、緊張感や集中力が、センター試験前までと同じ水準には二度と戻れなくなります。

二次試験までの残りの期間で追い上げてきた周りの受験生に抜かれ、その結果不合格になってしまうのです。

 

中学生にとっては共通試験がない一発勝負ですが、

そうはいっても私立入試が滑り止め、公立入試が本番という形になると思いますから、

きっと同じような状況になる生徒はたくさんいると思います。

 

2月になってから勉強合宿で追い込みをかける塾もありますが、

おそらく無理にでも頭を切り替えさせ、私立入試が終わった後もそれ以前のテンションに戻すためにやるのでしょう。

それだけ、ここで失速することが恐ろしいということでもあります。

 

ここからの勉強でどれだけモチベーションや緊張感を保ち続けられるかが重要なのは、

高校入試も大学入試も変わりません。

これまで指導してきた生徒たちの中では、

12月の県学調で140点ほど、学校からもあまりお勧めされなかったものの、

最後まで頑張って入試本番170点以上とって見事志望校に合格した生徒もいます。

 

高校3年生の現役生も中学3年生も、

最後まで勢いを失わずに勉強し続けていれば逆転の可能性はあります。

最後の最後に一気に化けて、ぐんと伸びることもあり得ます。

しかし、ここで失速してしまえば、その一番美味しい時期を逃してしまい、合格を取り逃してしまいます。

 

第一志望が公立高校なら、一息つきたい気持ちを押し殺して、昨日までと同じように勉強すること。

それが今日、そしてここからの残り28日で一番大切なことです。

 

今日私立入試を終えた受験生の皆さん、まずはお疲れさまでした。

ですが、ここからが本当のラストスパート。昨日までよりももっと全力で、残り28日を駆け抜けてください!

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