指導方針

当塾の勉強に関する考え方

勉強は「量」が絶対重要です。この塾では「勉強量を増やす」ことを念頭に置いています。

よく、次のようなお悩みをいただくことがあります。

①授業は理解できた、そこで確認問題は解けた、なのにテストになると解けない。
②応用問題や文章題、初めて見る問題でいつも解き方が分からない。

実は理由は単純で、「まだ勉強が足りないから」に過ぎないのです。

厳しいことを言うようですが、「理解した」ことが「できる」ようになるまでには、演習量を稼いで定着させる必要があります。例えば、ただの計算問題でも、

「あ、これは分数のある方程式だから両辺に分母の最小公倍数をかけて、左辺に文字の項、右辺に定数項を移項して、同類項をまとめて、xについて解くんだな」

という流れが瞬時に頭に浮かぶくらいでなければ練習が足りないのです。

静岡県の公立高校入試は、難解なようでいて実は基本事項を組み合わせていくだけでほぼ解けます。数学の中でも特に難しい関数の問題でも、問題文から与えられている関数の式や座標を把握したら、

「まずは①の2次関数の比例定数が分からないから、与えられた点Aの座標を代入して求めよう。それが分かると点Bの座標が分かるようになるから、直線ABの式は求められそうだ。」

「直線CDはABと平行・・・ということは傾きが同じか。これなら式が求められる。そうすればこの四角形の面積は点Eのx座標をtとおいて座標を表せそうだから・・・」

と考えていきます。座標を求めたり、式を求めたりという1つ1つのステップ自体は基本中の基本であって、あとはそのうち何を使えばいいか考えて答えを求めるだけなのです。

ところが、この1つ1つのステップに穴がある生徒は答えにたどり着けません。

「平行な2直線の傾きが等しい」「2次関数の比例定数は通過点1点の座標が分かれば求められる」「2点の座標が分かれば1次関数の式は求めることができる」・・・どれも基本的なことなのですが、それがさっと思い起せない生徒が応用問題に手を出すことは不可能です。

数学に限らず、どの科目であっても基本事項、基礎知識でしっかり土台を固めていないとテストで点数は取れません。

いつまでたっても公式を見ながらでないと立式して計算ができない。英語でも、辞書を引き続けないと長文を読むことができない。理科や社会でも、教科書を見ないと実験で何が発生するのかわからなかったり、教科書を見ないと人物の名前や出来事が書けなかったり・・・

教科書を見ながらどうにか宿題のワークを終わらせて、それでテスト勉強を済ませたという生徒たちは、いったいどうやってテストで点数を取るんでしょうか?

本来テスト勉強では、スラスラ解けるようになるまで何回でも練習しなければいけないはずです。何が聞かれても答えられるように準備して臨むものです。

一問一答や暗記カードを作って、英単語や歴史上の人物名、物質の化学式、その他いろいろなことをまずはしっかり覚えようとするでしょう。応用問題も理解できるまで繰り返し解き、熟語を覚えたり、知らなかった出来事を覚えたり、短文記述の答え方などテストに必要な+αの知識も蓄えていく。そうやって勉強はしていくものではないでしょうか。

授業で聞いて分かるのは1回でよくても、それを自分が使いこなせるようになるには長い時間をかけて繰り返し練習していくしかありません。小さな小さな努力を毎日毎日積み重ねていく。そういう努力もなしに成績を上げようなんて無理な話です。

だから当塾は「継続的に勉強してもらい、勉強量を増やす」ことを重視しています。

そのための具体的方針として、「毎日自習」と「反復演習」を基本としています。

授業の進め方

①当塾では学校の授業に対して先取りで進めていきます

通常授業では、学校の授業で学習している単元より先の単元を予習します。学習内容を先取りすることで、学校の授業の内容が理解しやすくなるからです。予習中心の指導は、一見すると、勉強することが苦手な生徒にとっては難しく感じるかもしれません。ですが私たちがこれまで指導してきた経験上、塾で予習して学校の授業が理解しやすくなれば自然と勉強に取り組みやすくなるので、勉強が苦手な子ほどぜひ当塾に来ていただきたいと考えています。

また、先取りで学習しているため、学校の授業内での挙手・発表やグループでの話し合い活動、さらには、提出物を早めに準備できるなど様々な利点があります。これらは、令和3年度から変更された、指導要領にある「主体的・対話的で深い学び」の評価にもつながってくるため、公立高校入試で重要なウェイトを占める「内申点」への対策にもなります。

②月例テストを実施し、定着度の確認をします

毎月最終週には「月例テスト」を実施し、学習した内容がどの程度身についているかテストします。
普段は問題が解けているけど、テストになると突然解けなくなる生徒がいます。「分かる」と「できる」は違う、なんて言葉の通り、授業を聞いて「分かった」だけでは実際にテストで点を取れません。「分かる」ことを「できる」ようにしたとき、初めて得点につながってきます。そのためには何度も繰り返し学習して知識をしっかり身に着けなければならないし、テスト勉強の段階でさまざまなパターンの問題に触れてその使い方を練習していかなければ本番で解けるようにはならないのです。

それにもかかわらず、現実には実際に自分がどこまでできて、どこからできないのかをきちんと把握できている生徒はほとんどいません。そこで、当塾ではできること・できないことを見極め、自分の弱点を知るためにも月例テストを行って定着度を確認していきます。月例テストを行うことで重点的に復習すべきポイントを一人一人に細かく伝えることができ、自習時間をより有意義に使うことができるようになります。当塾は集団塾であっても、教えっぱなしにせずしっかり定着させるまでサポートすることを大事にします。

また、毎月の月例テストに向けて勉強する習慣をつけることで、
「授業を聞いて理解する」→「繰り返し問題を解いて定着させる」→「テストで確認する」→「弱点を知り、どのようにして修正するか考えて復習する」
という基本的な勉強のサイクルを普段から意識させるようにします。これは英単語テストや入試対策講座などでも同様です。
加えて、「テストに慣れる」=「時間を意識して問題を解けるようにし、1回きりの勝負で少しでもいい点数をとるための戦略を知る」ことや、「点数をとるためにはどのような勉強をしていくべきか」を、実戦経験を通して自分で考える機会を与えます。

指導スタイルについて

①当塾はあえて「集団授業」を行います

昨今は個別指導塾や自立型学習塾が人気を博しており、新しい塾のスタンダードモデルとなりつつあります。どこまでも生徒たちに至れり尽くせりな塾だし、自分の空いた時間にいつでも通えるので便利です。なにより自分に合わせて教えてもらえるから、わかりやすい。

ですが、何でもかんでもサービスするのが正しいと私たちは思いません。

生徒たちに何でもかんでも与えるばかりでは、結局自分で考えるようにならないからです。
分からなくても常に隣に先生がいるから、自分で考えなくても聞けば答えが返ってくる。だから普段から自分で考えて問題を解こうとする力がなかなか身につかないのです。
生徒一人一人の考える姿勢や自由な発想を尊重し、自分で考え判断し行動させる機会を積極的に与えるということは、ただ相手に合わせた分かりやすい授業をするだけの個別指導塾で実現するのは難しいと私は考えています。

そして、一方的にこちらから正解だけを伝えるのではなく、集団授業の中で生徒たちの考え方や意見をくみ取り、同じクラスの中で共有し、互いの考えを認め合う環境を作ると、教室内が積極的に学ぼうとする雰囲気に変わっていきます。こうした環境では、生徒たちの中に「あの子が頑張っているから、私も頑張らないと」「みんなは解けたのに、自分だけ自分だけわからなかったのが悔しい・・・」という気持ちが芽生えやすくなります。一緒に頑張りたいと思う気持ちや、友達より勉強できるようになりたいと思う対抗心が、生徒たちに切磋琢磨して努力してもらえる環境を生み出す原動力になるのです。こうした感情は子どもっぽいと思うかもしれません。でも、こういう感情も、まだ若い小・中学生だからこそ成長の糧にできるのではないでしょうか。「公立高校入試合格」という同じ目標を、仲間と共有し高めあえる環境こそ、集団授業の最大のメリットだと私たちは確信しています。

②「集団授業」だからこそ「個別対応」は無限にします

個別に教えてもらえる塾は、新しい単元に進むときには確かに強いです。しかし、最終的にテストの点数を上げるには、定着させるまで何度も演習とフィードバックを繰り返すことが必ず必要になってきます。結局、勉強は「量」が絶対必要なんです。そして、そこをやりきることこそが本当に難しいのです。

ならばその分たくさん塾に通って勉強量を増やせばいいと思うかもしれませんが、回数制を採る個別指導塾や自立学習塾では「個別に教えてもらうこと」に料金を支払うことなるため、何度も来て何度も教えてもらうことはできません。仮に自習中でも個別に教える場合、それにも料金を設定しないと授業を受けに来た生徒からみたら不公平になります。実際、無料の自習室を開放している個別指導塾もありますが、「個別指導」を商品とする性質上、講師たちは授業を優先しなければならず、自習している生徒への対応は最小限にとどめている塾も多いです。

当塾では授業が終わったあと疑問点や質問があれば理解できるまで必ず対応しますし、自習中に質問したり追加の問題を準備するといったこともできます。塾は成績を上げるためにあるのですから、「授業以外の勉強も含めてきちんと生徒たちをサポートすること」を前提として授業料をいただくのが当塾の方針です。

③家じゃできない?なら塾勉!

営業時間中は自習室は自由にお使いいただけます。

ただ、自習室を備えて無料開放している塾はたくさんありますが、実際に利用してくれるかというとそうではないんですよね。基本的に「勉強はやりたくない」というのが子どもたちの本音だと思います。昔、子どもを体験した大人の私たちもそうでしたよね?その気持ちはよく分かります。

ただ、何度も申し上げますが、勉強は結局「量」を伴う必要があります。

ですから、当塾はテスト対策週間の間、強制的に自習しにきてもらいます。「自習室に来てね~」だけで子供たちが勉強しに来るなんて思ってません。絶対勉強してもらいます。

家にいると誘惑も多いでしょうし、なかなか集中力が続かないという生徒の方が多いと思います。
そういう生徒こそ、「学校から帰ってきたらとりあえずすぐ塾に行って勉強する」「家でできないなら塾勉!」というスタンスでまずは毎日勉強時間を確保することから始めてもらいます。

生徒や保護者の皆様から、よく「家にいても勉強しろ、勉強しろって怒って喧嘩になる」というお話を聞きます。生徒からしたら「そんなの分かってるよ!」保護者からしたら「ちゃんと勉強してほしい!」と思っていらっしゃることでしょう。それならいっそのこと、学校が終わったらすぐに塾に来て勉強するように決めてしまいませんか?
一緒に頑張れる友達もいるし、私たち講師もいますから、来たほうが喧嘩にもならないし勉強もしやすいと思いますよ。
どうしても勉強に対してあまり気乗りしない日もあるかもしれませんが、そういうときこそ塾に来て、悩み事とか弱音とか、お話しに来ていただくのがいいです。進路の悩みでも普段の生活の悩みでも、話したいことがあればそれも対応させていただきます。(ただし、講師に話してくださいね。友達に話しかけて、ほかの生徒の勉強の邪魔をしないように!)

中学3年生はテスト前とか関係なく毎日・必ず勉強しに来てください。受験生は公立入試まで毎日自習室にこもる生活です。

>私たちにお任せください!

私たちにお任せください!

塾の本当の役割とは何でしょう?
それは「成績を上げること」と「そのために必要な勉強をさせること」です。
成績が上がらない生徒の多くは勉強した「つもり」になっているだけ。それではテストでいい点は取れません。本当に必要な学習量は一人一人違います。ですが、成績が上がっていないのなら、それは自分にとって必要な勉強がまだ足りていないからではないでしょうか。
私たちが提供するもの、それはわかりやすい授業だけではありません。本気で成績を上げたい生徒たちにガンガン勉強してもらう環境です。
成績を上げることは並大抵のことではないです。それでも乗り越えて自分を変えたいと思うなら、まずは私たちにご相談ください!

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