こんにちは!塾長の石割です。
東部中の中間テスト1週前になりました。
が!
今週はその前に今月の月例テスト。
テスト前の月例テストは学校のテストを想定して50分で解いてもらいます。
内容も学校の定期テストさながらで、基本的な問題から応用問題まで幅広く出しつつも、
重要問題はすべて一通り収まるように作られています。
これから塾を探そうとしている方には、特に考えていただければと思いますが、
私としては、テストをきちんと行う塾か、そうでないかはかなり重要なポイントだと思っています。
個別指導塾の場合、個々に進度が違うのでテストをしない塾も多いと思いますが、
やはり勉強はアウトプットしてナンボだと思います。
授業の問題演習もそうですが、やはり「自分で解く」という経験に勝る勉強はないかと思います。
それに、塾という場所が受験や学校の定期テストを目標としている以上、
最後はそれと似たようなテストできちんと実力を量るというプロセスは重要だと思います。
テストを行うメリットには、
「テストの有無による意識の違い」
「テストの結果が与える影響」
の2点があると思っています。
まず、「テストの有無による意識の違い」ですが、
単純に決まった間隔でテストを用意することで、普段の勉強にメリハリをつけてほしいという狙い。
テストまでにきちんと習得しようという意識をもって、普段の勉強に取り組んでほしいんですよね。
特に、最近では、学校でテスト計画表を配られているにもかかわらず、
問題演習量が少ない、計画を実行しきれない、勉強の仕方が非効率的などなど・・・
明らかに「テスト勉強」の仕方が(というよりも、そもそもの「勉強の仕方」も)分からない生徒が多いと感じます。
小学校での小テストの経験値が少ないからなのかもしれませんが、
「テストの結果が良くなかったら改善しないといけない」という義務感もかなり薄い生徒が多い気がします。
ですから、「テスト」を普段から意識することで、自然と受験に向けて頑張れるようになってほしいと思います。
もちろん、マンネリになるのも嫌なので、うちの塾では不合格者には再試が待っています。
特に、理解度が低ければ、合格するまで毎日やってもらうこともありますし、課題や補講なども設けます。
要するに、「少しうっとうしい」「面倒だな」と思うペナルティを用意することで、いつも緊張感を持ってもらうようにしています。
(ペナルティが効果があるのかどうかという議論はとりあえずなしにします。
正直申し上げて、気持ちとしてはそういうものに追われずにのびのび勉強してほしいという気もするのですが・・・)
で、もう一方のテストのメリットとして、「テストの結果が与える影響」です。
これは精神的なものと勉強のノウハウに活かすものとに分かれると思います。
実は、うちの塾のテストは、「ワークからの出題」を基本としています。
つまり、しっかり勉強している生徒はすぐに、「あ、これはやったことあるぞ!」となるはずなんです。
だからこそ、点が取れなければ「悔しいなぁ、次は絶対合格してやる!」とか、
一発合格できれば「よし、ちゃんと身についているぞ!」と自信を持ってもらえます。
やみくもに難しくしてもやる気がそがれてしまうので、そうなるくらいなら難易度は難しくなくてもいいと思います。
勉強すればちゃんと結果が出せるんだ、と前向きに思ってもらえるような難易度で、
でもテストを想定して優しすぎない難易度で、という按配で問題を作る必要があると思います。
いわゆる、成功体験を積み上げさせるというやつですね。そういう機会としてテストは適任だと思っています。
「結果で一喜一憂するのはどうなの?」と思うかもしれませんが、
それは再試がある以上、生徒たちもきっぱり切り替えて勉強し直してくれるものです。
意外と実はみんな真面目です(笑)
もっとも、そういった生徒たちのマインドセットを直すところまで含めて塾講師の実力だと思いますので、
私も日々精進しないといけませんが、
保護者の皆様はそういう目線で塾選びをしてみてもいいのではないかと思います。
そして、先ほど「重要問題はすべて一通り収まるように作られています」と書きましたが、
生徒たちが受けたテストの結果を見たときに、
「自分はどういう問題形式が弱いのか」、「どこがまだ理解しきれていないのか」を
自分で意識してもらうことが大事だと思っています。
(いくらワークからの出題と言っても、この問題選定はかなり難しいんですが・・・)
テストは「自分の勉強に対するフィードバックの場」であると私は思っています。
中学生の皆さんは、学校の先生から「テストはきちんと見直して、間違えた問題は解きなおすように」と言われますよね?
保護者の皆さんも、同じようなことをお子さんに言い聞かせたことがある方も多いかと思います。
テストは受けたら受けっぱなしではなく、きちんと結果に対して分析して、自分の勉強にフィードバックする。
それが重要だと思っています。
どういうところで間違えやすいのか、どの分野が理解できていないのか、どういう能力が不足しているのか、
自分を分析して、その解決法を自分で考えて、それを自分で実践していってほしいのです。
何より、それで次のテストで結果が出せたら、それこそすごく嬉しいと思います。
そうやって少しづつ、「あ、自分は勉強するのが嫌じゃないな」って思ってもらえたら嬉しいですね。
だからこの塾では、塾の月例テストも、学校の定期テストも、やりっぱなしにはならないようにしています。
塾のテストでは再試もやりますし(しかも合格するまで逃がさないですし(笑))、
学校のテストの後はきちんと一人一人と話し合って、
勉強方法の改善策や次のテストの勉強の仕方を自分で考えて実践してもらうようにしています。
ところで、じゃあ一般的な中学生はどうなのかと言えば、
実際はこれをきちんとやれる生徒はあまりいないのではないかと思います。
仮にテストをしても、所詮はクラス分けのためのテストで、テストが終わったら即次の分野に進む塾もありますし、
学校でも定期テストの直しを提出させるようなことまではしないのがほとんど。
生徒の自主性に任されていますが、ほとんどの生徒はそんなことやろうとは思いません。
やったところで宿題でもないし、塾も学校もテストが終われば次に進んでいくし、
テストが終われば学校の友達もまたみんな遊ぶようになるし、部活の練習も再開します。
だから、みんなテストが終わったらもうそれで解放されて終わりになってしまうんですよね。
失礼を承知でお聞きしますが、
周りを見れば、みんなテストから解き放たれてゆったりと過ごしている中で、
「自分は周りと違って最後のテスト直しまでやってやるぞ!」なんて生徒に、
自分のお子さんが該当していると思います?
そんなことまずありえないんですよ。
それが最初から簡単にできたら、誰だってもうとっくに200点以上とれてるはずです。
だから、本当に成績を上げたいと思うのなら、
テストの結果をきちんと受け止めて、しっかり分析して、
解き直しをきちんとした上で、次のテストに向けて勉強の仕方を見直さないといけないんです。
そういうわけで、テストにはモチベーションの維持や勉強方法の見直しといった点では、
「精神面」と「勉強の仕方の面」の両方で、十分やる意義はあると思っていますし、
テストをしっかりやる塾なのかどうかは、費用や家からの距離なんかより遥かに優先度が高いものだと思うんです。
それなのに、あまり塾の中身も知らないままに、
「周りの友達が通っているから行く」
「とりあえず大手を選べば安心でしょ」
「勉強苦手だし、個別にしておこうか」
「この塾は授業料が安そうだからここにしようか」
「家から近いから、通いやすくてラッキー」
で塾を選んで本当に大丈夫ですか?
大手塾でも個人塾でも良し悪しはありますし、合う合わないはあります。
個別指導がいいか集団指導がいいか自立学習型がいいかも人によって違います。
大事なのは、お金を払って指導を受ける以上、その中身にしっかり納得しているかどうかです。
本当に価値がある塾なら、送迎に車で15分とか20分とか、30分かかるような距離でも毎日通う生徒はいますし、
費用が高くても通うだけの価値がある塾は全国にあります。
塾の数だけいろんな考え方がありますから、せっかく通わせるならきちんとそれを吟味するのは大事だと思います。
ぜひ、その塾が「テスト」をするのかしないのか、どう考えているのかという点も、
塾選びの参考にしていただければいいかと思います!
↑早速、みんなテストの真っ最中。
中間試験での高得点を目指して頑張りましょう!