ポモドーロで勉強しよう

こんにちは!塾長の石割です。

 

 

 

さて、あと1か月ほどでテストですが、テスト勉強は進んでいますか?

テスト2週間前までに学校のワークは終わらせて、

塾のテキストも最低3周は解きなおしてみてください。

中3数学は確率・データの比較・式の展開と因数分解がメインですから、

何度も繰り返し練習することで再現性を高めていってほしいと思います!

 

とはいえ、テストは5科目ありますから、数学だけやればいいわけではないですよね。

数学・英語はもちろんのこと、理科・社会もありますし、国語も確認しておく必要があります。

そうすると、どこから手を付けるべきなのか、時間配分をどうすればいいのか?

誰しも迷うところかなと思います。

 

ということで、そんな生徒に試してみてほしい勉強方法があります!

それは、ポモドーロ・テクニック分散学習を併用すること!

ポモドーロ・テクニックとは、イタリア人の起業家・作家のフランチェスコ・シリロ氏が提唱した、

集中して作業する時間と短い休憩時間を交互に繰り返していく時間管理術のことです。

 

作業時間と短い休憩時間の1セットを1ポモドーロとし、たとえばこれを30分とするならば、

①作業を25分行う

②休憩を5分取る

③上記①と②を4セット行う(4ポモドーロ行う)

④4ポモドーロの後、長めの休憩時間を取る

という流れで進めていきます。

 

この場合、塾で2コマ勉強する場合、1コマあたり2ポモドーロ行うことができるので、

全部で4ポモドーロ、ちょうど1サイクル行うことができます。

 

 

そして、ここに、分散学習を取り入れていきます。

分散学習は1日に使う勉強時間を、複数の教科に充ててバランスよく勉強する方法です。

(反対に、1日に1~2科目に絞って集中的に勉強する方法を集中学習といいます。)

分散学習を組み合わせると、4ポモドーロの中で4科目分勉強することができます。

30分であれば、ワークで1単元分の勉強ができるはずですから、

約1週間もあればテスト範囲分の問題演習ができると思います!(定着度により個人差はありますが・・・)

 

こんな方法があるんだと感心しましたが、よく考えたら私は中学生の頃はこの方法で勉強していました。

私は1日2時間テスト勉強に使うと決めていたので、120分を5科目で割ると1科目あたり24分ですから、

ポモドーロ・テクニックと分散学習をバリバリ使っていましたね。

 

 

分散学習と集中学習、私個人としては両方うまく使った方がいいと思っています。

 

部活と塾の授業がある日は1・2年生はおそらくほぼ1コマ分しか勉強できないと思うので、

そういう生徒が自習室で勉強する場合は集中学習でもいいかなと思います。

テストの際は提出課題もあるので、苦手な科目やワークの進捗が良くない科目を集中して勉強するのもいいでしょうし、

英語や国語の読解問題、数学の証明問題や文章題、入試の過去問など、

そもそもある程度時間をかける必要がある問題に集中的に時間を使っていくのがいいと思います。

一方で、部活引退後の受験生や、土曜・祝日などで3コマ以上勉強しに来ている生徒の場合は、

分散学習をしてもいいと思います。

 

 

ポモドーロ・テクニックと分散学習を併用する利点としては、大きく分けて4つの理由があります。

 

①そもそも基本事項の暗記や知識を詰める勉強に関しては毎日触るべき!

理科や社会の語句、英単語はもちろん、数学の計算問題の練習などは毎日練習して体で覚えましょう!

これは②にもつながっていきます!

 

②短期間のうちに反復した方が、長期的に記憶に残りやすいから!

心理学者ヘルマン・エビングハウスが示した、エビングハウスの忘却曲線をご存じですか?

近年では、多くの学習参考書や指導本に書かれるようになったので見たことある方も多いかと思います。

(画像出典:オフィス・宮島ホームページ https://officemiyajima.com/index.php?Miya_Forgetting_curve

 

エビングハウスの忘却曲線によれば、人が暗記した事柄は、約1時間で半分近く忘れてしまうことが分かっています。

人が覚えたことはすぐ忘れてしまうということですね。

しかしながら、この忘却曲線では、

たとえ忘れても、繰り返し暗記しなおすたびに、より忘れにくい緩やかな曲線へと変化していくこと

も示されています。

2013年、カナダのウォータールー大学の実験では、適切な復習タイミングを知るために、

1時間の講義を行って、その内容の復習を後日行い、記憶を100%取り戻すのにどれだけ復習時間が必要かを調査しています。

その結果、

24時間(1日)後の復習で10分→1週間後に2回目の復習で5分→2週間後に3回目の復習で2~4分

といった具合に、間隔を徐々に開けて復習していくと、早く思い出せる=より定着できていることが分かったのです。

ところが、集中学習を続けてしまうと、ある科目を勉強した後、

次に同じ科目の勉強をするのが5日後、といったケースが生じます。

これでは、最初の適切な復習のタイミングが遅れてしまうので、

記憶を回復するのにさらに勉強時間が必要になって非効率です。

この観点からも、分散して毎日どの科目にも触るほうがいいということです。

 

③短時間で終わらせる方がメリハリがつくし集中しやすいから!

人が集中できる時間は、文献によって30分~2時間と大きく変わりますが、

どちらにしても、人は長時間同じ集中力を保つことは難しいとされています。

そのため、小刻みに休憩をはさむ方が、トータル的には有効に使えている時間が多く取れることになります。

また、飽きが来ない分、メリハリをもって勉強できると思いますよ!

 

また、英単語の勉強をしているときに文法の勉強をする、語句の暗記をしているときに問題演習を挟むなど、

関連性のある別の勉強を挟んで、短時間ごとに様々な勉強を組み合わせるインターリーブ学習のほうが、

より記憶に残りやすいことが研究からわかっています。

理科の地学分野と社会科の地理分野や英文法と国文法などの組み合わせも、

うまく知識を織り交ぜていくとスムーズに理解できる場合があるので、学習方法としては効果的かもしれません。

(ただし、関連度合のさじ加減が難しいので、中学生には難しいかもしれませんが・・・)

 

④中途半端で終わると、実は記憶に残りやすいから

時間で区切ると、「本当はもう少し勉強したいけど、この単元の続きはまた明日にしよう」という状況になることもあるでしょう。

例えば、今日は練習問題をやったから、明日は発展問題をやろう、といった具合ですね。

このように、「完遂した課題よりも、完遂できずに中途半端で終わった課題のほうが強く印象にのこる」心理的効果を、ツァイガルニク効果といいます。

ドラマがいいところで終わると次回が気になってしまう、

続きはWebで!というCMを見るとつい調べたくなる、

失敗に終わって撤退したプロジェクトのほうが記憶に残る、

テストで分からずに飛ばした問題や時間内に解けなかった問題が気になる、など、

これらは全てツァイガルニク効果によるものであると言えます。

 

これを逆手に取って、1ポモドーロの25分の中でわざと終わるかどうかわからない量の課題を設定するのもいいでしょう。

自分の実力が足りない、理解がまだ定着してきていないなどで、設定した課題がギリギリ終わらなければ、

苦手な単元を強く記憶に残せるということになります。

また、仮に終わってしまっても、多めの課題を設定しているので、

できたことは自分の自身にもつながりますし、達成感でモチベーションも維持しやすいですよね。

いずれの場合でも次につながる結果が得られるので、積極的にやってみてほしいと思います!

 

 

 

テスト勉強といっても、どうやってやっていけばいいかわからない生徒も多いと思います。

ただ、いつも点数が取れない自覚はあるのに、

なんだかんだ言って結局いつもと変わらない勉強しかしていない

のであれば、それで点数がUPすることはありません。

 

次こそはいい点数を取りたいと思っている皆さん、

ぜひ騙されたと思って、ポモドーロ・テクニックと分散学習で勉強してみるのはいかがですか?

合うか合わないかは皆さん次第ですが、同じ勉強で失敗するくらいなら、

ぜひ挑戦してみてください!

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