疑問を持たないのに勉強ができるようになんかならない

こんにちは!塾長の石割です。

 

 

 

もうそろそろテストが近づいてきましたが、中学生の皆さんは、勉強進んでいますか?

この塾は勉強量をとにかく増やすことを目標に置いていますから、塾生の皆さんは当然のように、

「テストの2週間前=テスト範囲が配られた時点で学校のワークが終わっている」

「2週間前からは毎日自習」

「塾のテキストを3周」

あたりはやってくれている生徒がほとんどですね。

つまり、定着のための演習量が足りないことには、テストで点数は取れません。

テストの際は自分の知識と自分の思考だけが頼りですからね。

 

 

それは当たり前ですが、ではどうやって勉強すれば定着していくのかを考えたことはありますか?

 

先日、中3の生徒がちょうどワークの解き直しをしていましたので、一声

「今解いていたページの答え合わせやってみて気になるところはなかった?」

と尋ねると、「特になかったです」との返事が。

そこで、

「じゃあこっちから質問するけど、この問題、正解はアだけど、なんでイを選んだの?」

「今答え合わせして、正解はアだったんだよね?じゃあ、なぜアなのか説明して?」

と尋ねると、

「え・・・・いや、分からないです」

 

んー、それじゃあ解きなおしている意味なくない?

 

解けるか解けないかを見定めることは重要ですが、

解けなかった問題や間違えた問題に対して「なぜ?」を考えることは重要です。

そこに、自分が補わなければいけない課題が眠っているからです。

 

しかしながら、勉強が得意でない生徒、特に勉強習慣のない生徒ほど、この「なぜ?」が抜け落ちてしまっている気がします。

そして、そういう生徒は、テスト勉強をしていてもいまいち「目的意識」が欠けています。

 

テストでいい点数を取るには、できる限り何を聞かれても答えられるように勉強していかなければいけません。

確かに、私たちは勉強時間や勉強量を最低限確保するため、一定の「ルール」を設けて仕組みに落とし込んでいますが、

実際のテストや入試は「ワークを〇周やったから〇〇点取れる!」ということが決まっているものではありません

足りなければ、足りるようになるまで勉強していく必要があります。

にもかかわらず、「とりあえず3回やるよう言われたし、こんだけやったからさすがに大丈夫だろう」

と謎の安心感を覚えて、勉強不足に気づかずにテストを迎える・・・という生徒がいます。

「〇〇点以上取りたいから、ちゃんとここは理解できるように頑張ろう」という意識が欠けているのです。

(というか、3周やらせるだけましで、強制してでもやらせる塾はほとんどないと思いますから、

ただ通っているだけで何の勉強にもなっていない大半の生徒たちがこういう状態だと思いますが・・・)

 

本来は、問題演習を積み重ねていく中で、

「このパターンは苦手だな」「ここでミスしやすいな」「この単元はいまいち腑に落ちていないな」

と、理解できていない箇所や明らかに覚えられていない箇所をどんどん探していかなければなりません。

そして、見つけた後、それをどうすれば克服できるのか考えて次の勉強を組み立てていく必要があります。

ですから、問題を解いて答え合わせをした際、間違っていたとしたら

「なぜこの答えでは×なんだろう?」「自分は何を間違えていたんだろう?」

と、自分の答案と模範解答のそれぞれに「なぜ?」を問わないと成長できません。

数学や英語の場合は特に、自分が間違えたときに

「この文法・単語でも表現できると思ったけど、これだと不正解なのかな?」

「この方法で解けると思ったんだけど、実際これで解くことはできなかったのかな?」

と考え、様々なアプローチを習得していくことで、より広い視野で考えられるようになります。

 

 

この「なぜ?」が重要であることは、漫画「ドラゴン桜」のあるシーンでも解説されています。

東大進学を目指す特別進学クラスの国語講師・芥山龍三郎は、

生徒たちに「正しく読む」ことがどういうことかを説明すべく、生徒を連れて街を歩きます。

そして、駅の改札にある案内表示を指して、「なぜ日本語だけでなく英語や中国語、韓国語でも書かれているのか?」

を問います。

東大進学を目指す生徒の一人・矢島勇介はこれに答えていきますが、答えるたびに繰り出される「なぜ?」に反発して、

「なぜとかどうしてとか・・・どうでもいいじゃん!駅の案内表示に外国語があろうとなかろうと!」

と返してしまいます。それに対して、芥山は

「だからあなたはバカなのだ!

『どうでもいいじゃん・・・・・・』そこで投げ出して思考停止するからです。

漫然と毎日を過ごして、周囲に好奇心を抱かない。これでは何ひとつ身につかない

そのような淡白な性格の人間には学問は無理。東大受験など即刻おやめなさい」

と一喝します。

続けて、案内表示が4か国語で表示されている理由を次々と推測していきながら、

「それを知りたい、調べてみて自分なりの理論を構築してすっきりしたい。

これが知的好奇心を満たすことであります。

推測することで一枚の表示板だけからでも、世の中のいろいろな動きを読み取ることができるのです。」

「社会にはさまざまな問題があります。

なぜ日本の車は左側通行なのか。景気が良くなったり悪くなったりするのはなぜか。

品物を売買して利益を生む仕組みはどうなっているのか。

このように、世の中にはたくさんの「なぜ」があふれている・・・」

と説明していく、というシーンになっています。

(このシーンについては、東洋経済オンラインの『東大生断言 「頭がいい人」「そうでない人」決定的な差』

という記事でも紹介されているので、ぜひ読んでみてください!)

 

 

普段の日常生活からこのように思考できる生徒はもともと成績がいいと思います。

ですが、成績のあまり良くない生徒は、こういう思考が欠落している場合が多いです。

自分の解いた問題、解いた方法、正しい解答に対して「なぜ」を問えない生徒は、

その問題、そしてその分野に対する理解を深めることはできません。

当然、理解が足りない単元は問題を解いても満足に正解できないはずですから、

とりあえずパターンで、「この問題はこういう手順で解くんだ」と丸ごと暗記すればいいや、

そういう勉強になってしまいます。

しかし、当たり前ですが、1問1問全て解き方を暗記することなどできません。

そんな勉強をしているから、結局テスト当日に「これやったことあるのに・・・」ということになってしまうのです。

 

一方、成績のいい生徒は、まずはきちんと「理論」を理解しています。

それを問題集を解いていく中で、どのように使えばいいのかを学んでいきます。

もちろん、その途中で、理解できていないところや、知識が身についていないところを拾い上げていく。

それが、間違えたときに「なぜ?」と考えることです。

こうすることで欠けている部分をどんどん穴埋めしていき、自分の中で理解して理論を構築していきます。

これができるから、テストや入試で初めて見る問題に出くわしても、それを使って解き進めていけるのです。

 

 

私としては、テストでいい成績が取れるのか、取れないのかは

「ひらめき」だったり、「単純な暗記力」だったり、そういった抽象的な能力によるものでは決まらないと思います。

実際は勉強の仕方だったり、自分に合った量がこなせているかだったり、

「なぜ?」を考えられるか、という、いわゆる「勉強に向かうときの考え方」の問題だと思います。

 

そして、それは逆に言えば「誰にでもチャンスはある」ということです。

能力だけでは成績は決まりません。

もちろん、頭の回転の速さや記憶力などの地頭の能力があるに越したことはありませんが、

多くの生徒は、地頭がないことを理由にしてしかるべき努力をしようともせず、面倒なことから逃げているだけだと思います。

諦める前に、やれることは最大限やる。そういう姿勢でテストに臨んでもらいたいと思います!

 

 

さて、丸塚中はいよいよあと2日、東部中も1週間後にテストを迎えます!

最後まであきらめずに、どんどん勉強を進めていきましょう!

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塾の本当の役割とは何でしょう?
それは「成績を上げること」と「そのために必要な勉強をさせること」です。
成績が上がらない生徒の多くは勉強した「つもり」になっているだけ。それではテストでいい点は取れません。本当に必要な学習量は一人一人違います。ですが、成績が上がっていないのなら、それは自分にとって必要な勉強がまだ足りていないからではないでしょうか。
私たちが提供するもの、それはわかりやすい授業だけではありません。本気で成績を上げたい生徒たちにガンガン勉強してもらう環境です。
成績を上げることは並大抵のことではないです。それでも乗り越えて自分を変えたいと思うなら、まずは私たちにご相談ください!

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